喪服の知識
1. 喪主の場合
喪主は、通夜・葬儀・告別式・初七日・満中陰の法要などにも喪服を着るしきたりになっていますが、現在では、葬儀・告別式のみでもかまいません。
喪主側にあたる人も葬儀・告別式には喪服を着用します。
略式の場合は、黒っぽい服装(ダークスーツ)を着用します。学生の場合は、学生服・セーラー服でもかまいません。
(派手な色の付いた靴はさけましょう)
2. 弔問・会葬客の場合
通夜に急いでかけつける場合は平服でもかまいません。
葬儀・告別式には、略礼服、または黒っぽい服装(ダークスーツなど)を着用します
※喪服につきましても、当社にて最適なものを用意できます。
お布施の知識
1.御布施袋
宗旨・宗派に合わせて、表書き入りの御布施袋を当社でご用意します。
2.お布施の渡し方
お布施を小盆の上に乗せ、僧侶に上書きが正面になるようにして差し上げます。
3.仏式の場合
お布施(式当日)以外に御膳料、お車料、枕経、通夜、灰葬、還骨、七・七日(初七日より七回分)、院号(切上げの三部経は別)があり、詳しくは、当社係員にご相談下さい。
4.神式の場合
上書きは「神饌料」または「お礼」とします。
5.キリスト教式の場合
上書きは「お花料」あるいは「記念献金」とします。銀の水引か、白い封筒を用意します。
「御礼」と上書きして、神父や牧師に包む場合もあります。
香典の知識
弔問や会葬に際し、各自が香を持参し故人の冥福を祈ったことから「香典」と呼ばれるようになりました。
1.表書きの心得
袋の表に、名目と姓名を記入します。裏の左隅に金額を記入します。
中包みにも、姓名、住所、金額を書いておいた方が先方に対して親切でしょう。
表書きは筆で書きましょう。
上書きは「御香典」とするのが一般的です。
「御霊前」「御香料」と書く場合もあります。
2.持参の心得
香典は弔事用の紫、紺、灰色などの袱紗からとり出し、先方に正面を向けます。
仏式の場合
上書きは「御仏前」「御香典」または「御霊前」とします。
神式の場合
上書きは「御玉串料」または「御霊前」「御神前」とします。
焼香の作法
一礼して霊前に進みます。
右手の親指と人差し指・中指で香をつまみます。
左手を受けるように添えながら、おしいただくようなかたちで捧げます。
香炉に、静かに入れます。
合掌してからさがります。
※焼香の作法は、宗教によって異なります。
※葬儀の進行状態により司会者から一回焼香を、お願いする場合もあります。
玉串奉奠の作法[神式]
仏式の焼香にあたるのが、玉串奉奠です。
玉串を霊前に捧げる順番は、仏式と同じく、喪主から血縁の濃い順位です。
参列者が多い場合は、礼拝だけの場合もあります。
玉串奉奠の手順
- 祭壇に進んで、神官の前で一礼をします。
- 玉串の枝の根元を右に、枝先を左にして受け取ります。 左手で枝の下から捧げるように持ちます。
- 神官にもう一度礼をし、祭壇前にある、玉串奉奠台の前二~三歩のところまで進みます。
- 玉串を軽く目の高さまで捧げ右回りで回転させます。
- 正面を向いたまま少しさがって二礼し、音を立てずに二回拍手 (しのび手)一礼します。 再び神官に向かって一礼し、霊前から下がります。
※神式の各宗派により作法が異なります。
献花の作法[キリスト教式・無宗教葬式]
キリスト教式では、献花をおこないます。
献花には、一般的に、小ぶりの菊かカーネーションが使われます。
納棺にあたるものは、納棺式です。通夜にあたるものは、前夜式です。
告別式はなく、葬送式だけです。葬送式には一般の会葬者も最初から参列します
献花の手順
- 順番が来たら、祭壇に向かって遺族に会釈します。
- 礼をし、花を両手で受け取ります。
- 献花台に進んで一礼し、茎の部分が霊前に向くようにします。
- 手を持ちかえ、そっと献花台に置きます。
- 手を組み合わせて頭をやや下げ黙祷をします。
- 献花の後、カトリック信者は十字を切る場合もありますが、信者で ない場合は、黙祷か最敬礼でもよいとされています。
※最近では、キリスト教式でも焼香がおこなわれるようになって きました。